【急展開】出会い系で見つけたダバオのオバさんの家に居候しようと思う

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結婚式を終了してから、なんだかんだ1年かかって、ようやく手をつけたビザ変更。

このビザ変更の手続きで、約13,000ペソもの大金が必要と知らなかった私は、いきなり金欠になってしまう。

私とイミテーションワイフの持つ現金の全財産は8,000ペソだ。

毎月必要な経費は、家賃2,000ペソ、バイクの月賦3,600ペソ、あとは電気、ガス、水道代。

合計すると月に6,000ペソ以上の支払いがあって、それ以外に食費などがかかる。

カネは全然使っていないけど、生意気にバケーションなんかしている場合じゃ無かったわけだ。

 

さて、どうしようかな?

と考えてみる。

 

普通に考えたら、ここインファンタで、ネットで仕事を探して、面接があればマニラに出て行くという方法になるのだろう。

ただ、私が住んでいる借家は、基本的に電波が入らない。

田舎の町の、ちょっと離れた郊外になるので、電波を拾うために、わざわざ町に出て行かなければならない。

 

まぁ距離的には、バイクで15分くらいの距離で、遠くは無いのだけど、町に行ったら、どこかに入らなくてはいけない。

このクソがつくほど暑いフィリピンで、道端で何時間も携帯をいじっていたら、生命の危機に陥ってしまう。

 

よって、毎日ジョリビで半日過ごしながら、携帯をいじる生活をするという方法しか無い。

日本人にとっては、安いと感じるジョリビだが、私にとっては非常に高価である。

わずか8,000ペソしか無いのに、それで1ヶ月か2ヶ月か分からないけど、どこかで収入が得られるまで過ごさなければいけないし、面接に行くだけでもバス代が往復で500ペソかかってしまう。

 

まぁ、そんなに深い計算しなくても分かるのだけど、これがゲームならば、資金不足でもうゲームオーバーだ。

仮に、仕事場がすぐに見つかったとして、どこかの地域に行く交通費、私が寝泊まりする宿代、毎日の食費、これらを給料日まで繋ぐカネが無い。

 

実際、ブログには書いていないが、面接して、仕事出来るところはあったのだけど、どこかに宿を借りないといけない。

私が持っている資金では、その仕事場の給料日まで、借りれるベッドスペースが存在しない。

イミテーションワイフの親戚の家に少しの間、居候させてもらうにしても、仕事場までの交通費が1日で往復100ペソくらいはかかるわけで、月に25日働いたら2,500ペソが交通費。

それ以外に食費と考えると、居候するのでも月に5,000ペソ以上は必要だ。

 

今ある全財産8,000ペソのうち、支払いなどを考えると、私が使えるのは3,000ペソというところだろう。

 

3,000ペソしか使えるカネが無いのに、ノンキに毎日ジョリビで携帯いじりなんて出来やしない。

それも、見つける仕事はただ1つ。

私が住み込みできて、メシまで用意してくれる職場だ。

 

それをインファンタの田舎から、ジョリビをムシャムシャ食いながら、ネットでコツコツと探して、ロクにメールも受け取れず、そんな中で面接にこぎつけ、見事に住み込みの仕事をゲットする?

 

いくら、オレがフィリピンの神様に愛されているからって、そんなウルトラCをやってのける事なんかできないだろう。

 

とにかく、ただネットを使うというだけの為に、ジョリビ代の100ペソが必要なインファンタにいては、時間が経過すればアウトになってしまい、わざわざビザを切り替えた意味が無くなってしまう。

 

かと言って、行くアテが

無いわけでも無い

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実は、まだマニラで勤めていた時に、出会い系サイトで、捕まえたオンナがいて「私の家で一緒に暮らしてくれないか?」とアプローチされているオンナがいる。

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これがその出会い系サイト

ザックリと、そのオンナのプロフィールを記すと、年齢は46歳。

オレより1つ年上。

ダバオ在住で、金持ちの家のヤヤみたいなのをやっているらしい。

持ち家があって、そこで一緒に暮らしたいのだと言う。

メッセンジャーのビデオコールで話した事は、何度かあるけども、実際に会った事は無い。

 

「私の家で一緒に暮らしてほしい」と言われたとしても、普通はそんなの本気に受け取らない。

 

でも、私は、詰んでいる。

 

もう、資金的にゲームオーバーで、奇跡のウルトラCは、思いがけず手に入るもので、願った時には手に入らない。

 

革命的な行動を行わなければ、革命的な結果を得る事はできない。

私が知る限りの常識では、資金的にどこかで勤める事が不可能だ。

 

では、ダバオに行ったからと言って、何かが変わるのだろうか?

 

◻︎まず、寝泊まりする場所が得られる。

それだけなら、インファンタも同じ。

 

◻︎ダバオのオンナがメシを食わせてくれるのだと言う。

→1ヶ月くらいはインファンタでも可能だ。

 

◻︎家にいて電波が繋がる。

これはインファンタでは無理。

 

◻︎仕事があるらしい

インファンタには無い。

 

私は、自分にとって条件の良い仕事を探したい。

それは、住み込みの仕事場で、できればメシも付いてきて、給料が悪くないところ。

 

そんな自分に都合が良い職場があるのかと言えば、フィリピンにはある。

だけども、自分の探すタイミングで、それが突然現れるのかと言えば、それは運頼みになってしまう。

 

私にとって必要なのは時間。

仕事を探す時間であったり、カネを作る方法を考える時間。

インファンタでも時間はあるけども、ネットが無い。

ネットを使用するのに、町に出てハンバーガーを食べなければならない。

 

よって、私に選択肢は無い。

ノーチョイスだ。

インファンタで奇跡を待つというチョイスは、経済的に不可能だ。

出会い系で見つけた会った事も無いオバさんの家に行くというチョイスしか存在していない。

もちろん、それを拒否するチョイスもあるけど、拒否したところでインファンタで資金無しに逆転する可能性はゼロに等しい。

 

そう、オレは、出会い系で引っ掛けたダバオのオバさんの家に転がりこむしかない!

 

そういう結論に至ったオレには、2つの大問題をクリアする必要がある。

私は、自分1人では生きていけない。

フィリピンのオンナに助けてもらえなければ、自分のチカラでは何も出来ない。

だから、全てを丸く収める様に話しをつける。

 

まずは、イミテーションワイフに何と言い、どう納得させ、家を出るか。

 

もう1つは、早かれ遅かれ、ダバオのオンナにも私がフィリピン人のオンナと結婚しているのがバレるだろうから、それを承知した上でも、私を迎え入れられるか? だ。

 

先に、ダバオの出会い系オバさんから取り掛かる。

ここが拒否すれば、話しは終わりだからだ。

 

わたし「あなたの住んでいるダバオに行って、お世話になりたいと考えているのだけど、あなたに大事な事を隠しています。

それは、私にはフィリピン人の妻がいます。

わたしは結婚しています。

だけども、あなたの家に行っても良いですか?」

 

ダバオ「私の家に来るのは問題ないです。でも、フィリピンでは奥さんを2人持つ事はできません。私は弁護士を知っています。全てを私に任せてくれますか?」

 

オレも駆け引き無しの直球をど真ん中に投げ込んでみたけど、相手側もなんだかドキドキするほどに恐ろしい返球をしてくる。

 

わたし「わたしはフィリピンに長く住みたいし、仕事もしたいです。

それはツーリストビザでは不可能です。

だから、結婚しました。

長い時間と大きな金額をかけてゲットしたので、それを手放すツモリはありません。

私は奥さんとの結婚をキャンセルするツモリはありません。

あなたも結婚しているけど、一緒に暮らしていないダンナがいると言っていました。

私には全く問題ありません。

つまり、ボーイフレンドとガールフレンドの関係でいたいです。

それでも、あなたの家に行っても大丈夫ですか?」

 

ダバオ「あなたは私と、奥さんと、どちらを愛しているの?」

という文章からスタートする恐ろしく長いメールが返信されてきた。

感情的になっている。

つまり、怒っていると思われる。

あまりに長文なので、全く読む気になれない。

コリャ、ダメかなと思いながら、返事を返す。

 

わたし「どちらを愛していると聞かれても、あなたには会った事も無い。

奥さんの事は愛していないけど、奥さんは私を愛していると言っている。

わたしがビザを取得する為に協力してくれて、すごく感謝している。

奥さんはすごく優しくて協力的なので、そんな彼女を傷つけるツモリは無い。

ただ、私は自由だし、自由だから、あなたの家に行きたいと思った。

あなたは怒っている?

わたしがあなたの家に行くのは賛成? 反対?」

 

わたしは、なんだか面倒くさくなってしまって、会った事も無いオバさんに浮気者扱いされたり、説教されたくも無い。

ただ、生きる為に選んだチョイスでしか無い。

隠し通す事の出来ない真実なので、カミングアウトしたまでだ。

これでダメなら、あきらめよう。

そう思ってメッセージを送った。

 

ダバオ「私は怒っていません。全て分かりました。分かったから、兎に角ウチに来なさい」

 

ダバオからは、そういう返事だった。

あぁ、これは、家に来させてしまえばどうにでもできる。

一緒に暮らしたという事実をもとに、後からどうにでもできると言う自信の表れなのだろう。

 

それでも、いちおうは話がついた。

納得はしていないのだろうけど説得は出来た。

ウソをつかずに、ダバオでのメシつきの住まいを手に入れた。

 

次は本妻だ。

こちらはウソをつくしか無い。

まさか出会い系で見つけたオンナの家に転がりこむのだと言っても、あーそうですかと返事するわけが無い。

 

わたし「ダバオに住んでいる日本人の人が、ダバオに仕事あるからと誘ってくれたから、ダバオに行く事になった。

仕事が見つかるまでは、その人の家に世話になるから!」

 

ワイフ「ふーん、ダバオって遠いね

 

わたし「うん、そうだね。遠いね。

でも、お金無いから、仕方ないよね」

 

ワイフ「いつ行くの? 来月くらい?」

 

わたし「飛行機の安いチケットが取れる日かな。

来月だと、もうチケット買うお金無いだろうから、すぐに行きたいけど

 

ワイフ「えぇぇ、ずっと休みなく働いていたんだから、1ヶ月くらいゆっくりしなよ」

 

わたし「どうやって? お金の事ばかり考えて、ぜんぜんゆっくりなんてできないよ」

 

ワイフ「バイクのお金はどうやって払うの?」

 

わたし「でしょ? もうお金無いから、働くしか無いんだよ。

すぐに仕事見つかるか分からないから、カラオケとかフリーザーとか、売れるものは何でも売って、しばらくは頑張って」

 

ワイフ「わかった」

 

イミテーションワイフは知っている。

犬が全滅してしまった今、結婚ビザという魅力以外に、私を繋ぎ止めておける理由が無い事。

インファンタではどうあがいても、どうにもならない事。

ワガママを言ったところで、私に怒鳴り散らされ、愛想をつかされるだけなので、彼女の答えはYESしか存在しないこと。

 

こうして、私に関わる2人のオンナから承諾をもらい、私は突然だがダバオに行く事が決まった。