日本から元奥さんが遊びにきた

数日だけどベッドを共にしたロシア人とは、早々にお別れする事になった。
日本で奥さんだった日本人の元嫁が、フィリピンに遊びに来る事になっていたからだ。

私はガイド役として、共にマニラのホテルに泊まり歩き、あちらこちらを案内して回った。

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タギック、ボニ、マカティなどにあるホテルで、どこも一泊2人で1000ペソに満たない安いところばかりに泊まった。
だけども、どこも綺麗なホテルで、10万円ほどの予算で10日間の滞在を希望していた元奥さんには、料金だけでなく満足出来るレベルだったようだ。

 

ゴージャスだったり、素敵な物なら日本にある。
フィリピンを旅行で楽しむ魅力は、価格にもあると思っているのだけど、さすがに何年か夫婦の関係だったので、元奥さんには私が紹介する多くを気にいってもらえた。

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グリーンヒルズでは、日本で買えば35万円以上するバックを1万円以下でゲットできるとあって、数万円分のイミテーションのバックを購入していた。

そして、せっかく南国のリゾートが溢れるフィリピンに来たのだから海を見たい!という希望を叶える為にミンドロ島に向かう。

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2人で一泊1200ペソというリーズブルな料金ながら、プール付きのホテルに泊まり、夜はホワイトビーチでファイヤーダンスのショーや、オカマのコミカルなショーを堪能しながら飲み明かした。

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グリーンヒルズでのバック大量購入だけで5万円近く使っていたので、残りの5万円で2人分のホテル滞在費、交通費、飲食代を10日間やりくりした。

せっかくフィリピンに来たので、食堂の現地食も食べさせてみたが、全く抵抗感無くうまい・うまいと食べている。

順応性の高さは若さの証拠。

年寄りは順応性が無いので、何十年もフィリピンに関わっている割に、フィリピンメシを食えない人が結構いたりする。

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カネを使わない割に豪遊気分を味あわせるバケーションを完成させるなんて、何て有能なツアーコンダクターなのだろうと自画自賛する内容だった。

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こうして、瞬く間に楽しい10日間は過ぎ去り、元奥さんは日本へと帰って行った。


後日、元奥さんからは、本気でフィリピンに移住したくなったと連絡がきた。
アメリカやカナダ、ヨーロッパやアジアの国を色々と旅行したけど、本気で移住したいなんて思ったのは、フィリピンが初めてなのだそうだ。

 

まぁ実際に来られたら、面倒見ないというわけにもいかないのだろうけど、日本が合わない人や、日本に疲れてしまった人にとって、フィリピンか理想的な国である事に間違いはない。
旅行するのと、暮らすのとは別物で、実際に暮らすとなれば、星の数ほど問題が発生する事なんて百も承知なんだろうけど、そんな事を忘れさせるほど、良い感じの上っ面のフィリピン。

 

さて、元奥さんと遊びほうけていた私に、現実が待っている。
仕事も無いし、カネも無いし、寝泊まりする場所も無い。
仕事を探そうにも、フィリピンはホーリーウィークと呼ばれる日本で言うとこのゴールデンウィークに突入してしまう。

仕事を探そうにも、どこの会社も動いていない。
仮に求人をしていて、面接をしてくれる会社があったとして、祭日だろうとお構い無しのそういう会社ということ。

仕方ない。
カネも無いし、寝泊まりする場所も無いし、やる事も無いので帰るか。
私は現在の奥さんがいるケソン州インファンタへと帰る事にする。

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